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ホームページ > 吉田のうどんと郡内織物

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実は密接な関係なんです。
「吉田のうどん」と「郡内織物」

 富士吉田の主要産業である織物業は、主に女性が中心でした。そのため、食事を準備するのは男性の仕事でした。力の強い男性がうどんの麺を打ったため、「吉田のうどん」の特徴である、「麺の太さ・硬さ」が生まれたといわれています。その後、交通網の発達により増加した登山客や、織物を買い付けに来る人々に対して食事を提供するため、うどん屋が少しずつ増えていきました。現在では、富士吉田市内において60店以上のお店が存在し、地域のブランドとして確立され全国的に知られるようになりました。一見何の関わりもないような存在である「郡内織物」と「吉田のうどん」は、実は古くから深いかかわりがあったのです。

※郡内織物は、"ぐんないおりもの"と読みます。

02
富士吉田が誇るものづくり
郡内織物とは??

 一般的な織物は、製品を作り終わったあとで糸(織物)を染めます。しかし、郡内織物は糸を先に色染めし、そこから製品を作っていきます。こうすることによって、非常に鮮やかで高級感の溢れる柄を作り出すことが可能になります。そして先染めされた糸を最大限に生かしてくれるジャガード織機と呼ばれる織機。この二つが組み合わさることで、何ともいえない独特の仕上がりになります。さらに、絹、キュプラ、ポリエステルをはじめとする長繊維の「細番手」を得意とし、繊細な生地が作れるというところも郡内織物ならではといえます。そして、それらの長繊維を「高密度」に束ねているのも大きな特徴です。また、郡内織物は「多品種生産」をしているのでネクタイ、裏地、婦人服地、スカーフ、傘地など様々な製造をしているのもほかの生産地にはない特徴だといえるでしょう。

03
地域産業を応援したい
ひばりが丘高校と郡内織物

 郡内織物は、かつて「郡内縞(ぐんないじま)」と呼ばれ井原西鶴の作品にも登場するなど、他の生産地の織物と差別化され、高級な絹織物と認識されていました。しかし、洋服の大量安価生産が普通になってしまった現代では、織物業はとても苦しい状況となり、多くの業者が廃れてしまっています。しかし、いまなお郡内織物業「品種の多様化」「高い技術力」を武器に今もその価値を高め続けています。そんな郡内織物を私たちは今後も応援していきたいと考え、商品開発の一環として学校のネクタイとリボンを製作しました。これからも地域に根付いた活動をつづけ、地元を支えていきたいと思います。

 なお、「郡内織物」の詳細につきましては、以前ひばりが丘高校で製作したこちらをご覧ください。