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ホームページ > 吉田のうどんと御師の家

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登山者の宿泊施設だった??
御師の家とは

 富士山は昔から神様が宿る山と信じられ、富士山に登拝するため各地からたくさんの人々が訪れていました。寺社に所属し、参拝者の案内や世話をしたりする人を御師といいます。富士吉田の御師は、富士山を神体として信仰するため、特定の寺社ではなく富士山へ信仰登山する人たちの世話や祈祷を行いました。そのため、「富士御師(ふじおし)」とよばれるようになりました。富士御師は、その参拝者に自らの住居を宿坊として提供し、その宿坊を『御師の家』と呼びました。御師の家には代表的な特徴が5つほどあります。それは、「門柱」「タツ道」「中門(なかもん)」「ヤーナ川(間の川)」「御神殿」です。

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登山前に吉田のうどんの「湯盛り」を食べていた??
御師の家と吉田のうどん

 「御師の家」と「吉田のうどん」は特に関係がないような気がしますが、実は深い関わりがあります。むかし、富士登山をする人たちは、登山前に吉田のうどんの「湯もり」を食べていたそうなんです。ではなぜ吉田のうどんを食べていたのでしょうか?と、その前に「湯盛り」とは、うどんの麺と、その麺を茹でたゆで汁をスープにして食べる、うどんの味そのものがわかるうどんです。うどんのゆで汁をそのまま使っているのでスープが白っぽくなるんです。そうです。白い麺に、白っぽいスープ。それを登山前に体内に入れることによって身を清めると考えていたそうです。

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富士吉田市の観光スポットとなっている
現在の御師の家

 残念ながら、現在「御師の家」のほとんどが宿泊所として営業をしておらず、「筒屋」と「大黒屋」のみ利用が可能となっています。しかし、残っている御師の家の一部は公開されており、その当時の生活の様子をうかがい知ることが可能です。また、金鳥居インフォメーションセンターにおいて、「おし街さんぽ」というウォーキングツアーが行われています。御師の宿坊の起点であった「金鳥居」から「北口本宮冨士浅間神社」までを歩き、御師の街並みを体験することが可能です。

 なお、詳細につきましては、以前ひばりが丘高校で製作したこちらをご覧ください。